先日、自宅ネットワークのIPv4化が完了しましたが、IPv6には非対応だったためIPv6対応化に挑戦してみました。
最初に結論から書くと、今回の対応では一部不満の残る対応となってしまいました。
やりたかったこととしては、以下の構成を維持しつつ、IPv6に対応というものでした。
そのため、ネットワークの中心となるRTX1200に対し、以下のような設定を行いました。
ipv6 prefix 1 [email protected]::/64
ipv6 lan1 address [email protected]::1/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
ipv6 lan2 dhcp service client ir=on
よくRTX1200のIPv6化で紹介される設定です。
実際、RTX1200のLAN1と直結しているPCには正常にIPv6アドレスが配布され、IPv6確認サイトへアクセスしても問題ないと表示されました。
では何が問題だったかというと、RTX1200のLAN1に繋がれているGoogle WifiのIPv6機能が機能しないため、Google Wifiに接続されている携帯端末ではIPv4のみという状態となっていました。
色々原因を探ってみたところ、Google WifiでIPv6機能を使うにはGoogle Wifiに対しIPv6アドレスの配布に加え、DNSv6の情報配布が必要らしいということが分かりました。
実際、Windows端末でネットワークの設定を確認しても、DNSサーバの値がRTX1200のDHCPサーバオプションの設定で登録してあるDNSサーバのアドレス(IPv4)のみでした。
どう設定を探ってもRTX1200のDHCPv6からDNSv6を配布する設定がないため、RAを使用したIPv6化は難しいとの結論となりました。
そこで、HGWはRAならびにDHCPv6(とDNSv6)に対応しているようなので、HGWのDHCPv6を使ってどうにかならないかと、RTX1200に以下の設定を行ってみました。
ipv6 lan2 address dhcp
ipv6 route default gateway dhcp lan2
ipv6 prefix 1 [email protected]::/64
ipv6 lan1 address [email protected]::1/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 m_flag=on o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
ipv6 lan2 dhcp service client ir=off
上記設定でもIPv6が使えましたが、「ipv6 prefix 1 [email protected]::/64」を「ipv6 prefix 1 [email protected]::/64 a_flag=off」とするとクライアント端末にIPv6のアドレスが配布されなくなったため、どうもRAを使用してIPv6アドレスが配布されているようです。
このことから、HGWのDHCPv6を利用した方法もダメでした。
以上のことを踏まえると、現状とれる選択肢はこれくらいでしょうか。
- RTX1200のDHCPv6を使ったIPv6の配布・管理をやめ、Windows ServerにDHPCの役割を追加し管理を行う
- Google WifiをRTX1200配下からHGW配下へ配線を変更する
- Google Wifiをブリッジモードへ変更する
- RTX1200かGoogle Wifiの仕様変更や機能追加がくるまで放置
この中で確実ではないものの、構成として一番良いのは 1 のWindows ServerにDHCPの役割追加ですが、影響範囲が大きいため却下。
2 は後々色々影響が出そうなのと、今後RTX1200でフィルター設定を行う予定なので却下。
4 は何時になるか不明なため消去法で 3 を選択しました。
3 はGoogle Wifiでメッシュ機能を使っておらず、影響がほぼ皆無な上、対応が簡単なので。
とはいえ、気持ち的には負けた感じがして仕方がないので、何時かリベンジしたいところです。
そのためにも、先日無料で公開されて話題になったIPv6の専門書「プロフェッショナルIPv6」を一度読んで、IPv6に対する知識をつけて再戦という形になるのかな、と思います。
まあ、本当に両機器の仕様的に無理な場合はどうしようもないですけどね・・・。